オーダーシャツの背中デザイン|背ダーツ・背タックの違いと選び方

オーダーシャツを仕立てる際、衿型やカフスと同様に意外と重要なのが「背中のデザイン」です。見た目の印象や着心地、さらには可動域にも関わるため、日常の着用シーンに合わせて選ぶことが大切です。

この記事では、オーダーシャツの背中デザインとして代表的な「背ダーツ」「サイドタック」「センタータック」などについて、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。


オーダーシャツの背中のデザインとは?

既製品ではあまり意識しない「背中のデザイン」ですが、オーダーシャツでは自由に指定できます。主なデザインには以下の4つがあります:

オーダーシャツの背中デザイン一覧>
  • プレーン(左端):シンプルな背中。何も入れない基本形。
  • 背ダーツ(左から2番目):背中を絞ってシャープに見せる仕様。
  • サイドタック(右から2番目):肩近くにタックを入れて可動域を広げる。
  • センタータック(右端):中央にタックを入れたクラシックなデザイン。

それぞれのデザインの特徴と選び方

① プレーン:シンプルな基本スタイル

プレーンは装飾やタックのないベーシックなデザイン。フォーマルからカジュアルまで、どんなスタイルにも対応できる万能型です。

② 背ダーツ:シャープでスマートな印象に

背ダーツは、背中の左右に縦の絞りを入れることで、身体のラインをスッキリと見せるデザインです。上胴(胸〜脇)から中胴(お腹)にかけてのカーブが急になるため、タイトなシルエットになります。

とくにストライプ生地などですと、ストライプが背ダーツで寄るので、ウエスト部分が絞って見られ、背中から見たときのラインが美しく映えます。

※ダーツを入れても、オーダーの場合は上胴・中胴を別々に計測するため、仕上がり寸法はプレーンと変わりません。

ただお客様の体型にもよりますが、ある程度カーブは急になる場合があります。

③ サイドタック:動きやすさを重視したい方に

サイドタックは両肩の後ろ側にタックを入れることで、肩や腕まわりに余裕をもたせる仕様です。運転やデスクワークが多い方、肩幅の広い方におすすめです。

プレーンと比べて背巾(背中の幅)にゆとりが生まれるため、可動域が広がります。

④ センターボックスプリーツ:クラシックで上品な印象

センタータックは、主にボタンダウンシャツに見られるスタイル。背中の中央にプリーツを入れることで、ややクラシックな印象になります。

サイドタックと比べて可動域はやや狭いですが、伝統的なデザインを好まれる方に根強い人気があります。


オーダーシャツなら背中の仕様変更も可能

金港堂でお作りいただいたオーダーシャツでダーツを入れた場合、お直しにも柔軟に対応可能です。

  • 体型が変わった(太った) → ダーツを外してサイズ調整
  • お腹にゆとりが出てきた(痩せた) → ダーツを追加して中胴を絞る

4cm程度のサイズ変更であれば、ダーツの追加や除去で対応できることもありますので、お気軽にご相談ください。


背中のデザインで迷ったら

お客様の体型やシャツの用途に応じて、最適な背中のデザインをご提案いたします。フィッターが背巾や肩幅、可動域なども考慮してアドバイスいたします。

一番はお客様のお好みやライフスタイルに合わせてチョイスすることだと思います。

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